会長挨拶

平成二十五年二月十六日の設立総会にて「保守の会」が発足いたしました。設立に際しまして多くの皆様のご支援ご協力を賜りましたこと心より御礼申し上げます。

現在、我が国が直面しているさまざまな問題は多岐にわたっておりますが、多くの方々がご指摘されている通り、その根幹にあるのは日本人としての精神、心を見失ってしまったことではないかと思います。しかし、それは単に封印されているに過ぎないと思うところでございます。

日露戦争時の明治天皇の御製に「敷島の大和心のををしさはことある時ぞあらはれにける」とあります。日本人の勇ましさは日本が一旦危機になったときにこそ現れるものであると、明治天皇は日本人の本質を見抜いておられました。

日露戦争で小国日本が大国ロシアを打ち破り、白人の植民地支配に苦しんでいたアジア諸国に大いなる勇気と希望を与えたこと、そして、時代は現代になっても、東日本大震災時に見せた日本人の勇ましさ、思いやりの心、秩序正しく列をつくり、常に冷静であったことなどは、世界から称賛されました。国によってはこのような大混乱の時には略奪や暴動が起きているからです。

“いざ”という時に現れた“敷島の大和心”こそ、本来の日本人の姿であり、戦後しばらく封印されてきたものでありましょう。戦後、GHQによって消された神武天皇の建国のみことのりである「八紘一宇はっこういちう」の精神が日本人の身体の奥底に脈々と備わっていたのであります。

大震災で今上陛下が真っ先に国民にお言葉を下され、皇后陛下とともに被災地に行幸啓され、被災者に勇気と希望を与え、さらには寒い中で皇居も国民と同じように節電を行い、苦難をともに分かち合うことなどは他国では考えられないことであります。常に国民とともにある天皇陛下のお姿こそ我が國體の精華であり、日本が世界に誇れる皇統を頂く国柄ではないでしょうか。

日本は素晴らしい国であり、日本人は本来優れた民族であります。封印を解いて、日本人が目覚めれば、我が国は大いに発展し、そのことが世界に寄与し、真の世界平和へ向かう唯一の道であることは疑いがありません。

日本の精神を取り戻し、日本の伝統・文化と誇りある国柄への理解を深め、正しい歴史観をもとに、多くの日本人が目覚めるためにも、当会のような会が国じゅうに広まっていくことが必要であると確信しております。今後も皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げまして挨拶といたします。

保守の会

会長 松山昭彦

 

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